今年に入り更新を再開したものの、アクセス数は減っている。押し付けがましく意見を吐く匿名サイトなんて読みたい人が少ないのはわかっている。それにしても、以前、若年雇用問題をよくとりあげていたときアクセスしていた人たちが、相当程度来なくなってしまった。それほど問題意識を共有していなかったことになる。こちらはあのころとさして変わらないのだが。 推測するに、以前のリベラルさが基調にあったブログと趣が変わり、権力者寄りの論調が顔を出すようになったと、受け止められたからではないか。いや、逆にスタンスが変わらなすぎて飽きられてしまったか。当ブログがこれまで、いろんな意見を述べるとき、軸になってきたのは、個人がより自由になるには社会はどうあるべきか、という切り口だった。更新を再開したのは、カッコつけて表現すれば、(個が出発点であることには変わりないのだが)、社会がより自由になるには個人はどうあるべきか、に軸を反転させ、行動の証としたかったからだ。モチベーションは落ちているが、次のような言葉を胸に、できるだけ更新を続けたい。引用して誰かがこの言葉を胸に刻むことも、きっと意味があるはずだ。


■(JMM、2007年1月22日発行号)
Q:746民主党格差是正案は現実的なものなのでしょうか、に対する回答者の一文より

いま光のなかで笑っている奴等を、いつか必ず追い詰めてやる、と暗い情熱を持って格差社会で味わった苦悩を政治的・社会的な運動にまで高め、社会自体の変革を指導する人間が、逆に格差の中から現れて来る、その可能性にこそ、微温的な対症療法以上に私自身は魅力を感じます。