力不足ばかりを感じる今日この頃、人の期待を裏切ってばかりだと思う。そんな頭を抱えたくなるようなことばかりの日々だけど、少しだけはいいこともあって、某所で学習の機会が与えられることになった。ある理念を掲げたプロジェクト。実はその応募に当たっては、掲げられた理念と相反するような募集の制度設計になっていたため、いささか疑問を感じつつ応募したのだった。もしも今回、受講の機会が与えられていなかったなら、おそらく自分は自らの力不足は棚に上げ、選考への恨みを制度設計の不備に求め、僻みを抱き続けていたはずだ。実質的に提出課題だけで評価してくれたのに違いない。それはまさに今回のプロジェクトに掲げられた理念にふさわしい対応だと受けとめている。自分のつたない考えを認めてくれた人が選考者にいたということか。とにもかくにも機会を与えられ、他者を信じられるような感覚を得たのは久しぶりの経験だ。人に認められるということは人を認めることにつながる。人に認められれば、僕は僕を認められる。疑心暗鬼にならず、ささやかな他者からの信頼を手がかりに、それに応えられるような人間になれるかどうか、そういう人間になれるように日々を過ごせるかどうか、それが今、問われている。