HAT-KZ(ハットカズ)システム

年明け、朝まで生テレビを見るとはなしにつけていると、長妻昭氏が出ていたので、3ヶ月ほど前の彼の衆議院での代表質問を再読してみた。彼が名づけた、日本を無駄遣い国家にしてしまうHAT−KZ(ハットカズ)システムとは、今の官僚制における職務の遂行、ある意味官僚にとっての自己実現自体が、構造的に非生産的な自己保身しか生み出さないシステムになってしまっていることを解き明かすキーワードともいえる。語呂がよくないのでさっぱり広まらないが、切り口は議論のために有効だ。番組の終盤、都市と地方の格差の問題が話題になったとき、猪瀬直樹氏が、中央が悪い・地方が悪いとどちらかを悪者にする議論をするべきでなく、問題は官が握っている規制なんだと考えるべきとの発言をしていた。その通りで、構造に目を向ければ、議論は、精神論ではなく、政策論に向かう。HAT−KZをすぐにおさらいできるようメモしておこう。

H・・・ひもつき補助金システム
A・・・天下りあっせん・仲介システム
T・・・特別会計システム
K・・・官製談合システム
Z・・・随意契約システム