すっかり放置しているブログなのに最近、過去のエントリーに対して、はてなポイントをくださった方がいました。ありがとうございます。自分はいちおう社会政策や労働分野に関心をもつ者ですが、実際に関心のある分野は散漫で、先にあげた方面で画期的な出来事があるたび、なにかしら言及したくなるものの、関連情報の読み込みだけで時間が過ぎたりします。情報のインプットは楽な作業なのでそちらに流れてしまいがちなのです。でもそれでは、情報をシェアしたり対話したりのコミュニケーションの醍醐味は到底味わえず、セレンディピティに繋がらないですね。ブクマを公開し始めたのは、自分が一方的に情報を得るだけのスタイルは望ましくないのではないかと思い始めたからです。そちらでたまに備忘録コメントを書いているので思考の痕跡があります。

さて、文体を変えて。自分としては記憶に残すべき出来事があったので記録に残しておく。梅田望夫氏の『ウェブ時代をゆく』で提唱されている成功法に、ロールモデル思考法というのがある。有益な発想で、ぜひ意識していきたいのだが、自分にとって「この人」と思い浮かぶ人は、とりあえず二人いる。いずれも著作や発言を通して活動を知っているだけで、深く知っている関係ではないが、随分以前から知っていて影響も受けてきた(はず)。昨日、そのうちの一人と会話を交わすことができた。そしてさらなる行動を自分はとった。ちょっとした集まりの場で会ったその人に、自分はある企画について、閉会後に手紙を渡した。企画そのものは、大それたものなので実現しなくてもあたりまえだと思っている。某所でその企画について明かすと、場の者に一笑にふされた。でも自分としては重要な企画だと思っていて、ダメもとの精神で、見てもらうだけでも意義があると考えた。手紙には企画の内容等を書いた二枚の紙、企画に関連した資料、自分を紹介するための成果物と名刺を同封した。時間がなくて会う直前に書くことになり、手書きしたので字の汚さが気になったが、珍しいことに全く誤字のないまま書きとおすことができた。 昨日は、尊敬できる人と会話を交わせたことも画期的だったが、自分としては、その人に、自分が何者であるか、何をしたいと思っているかを説明した手紙を渡すことのできるテンションであったことが大きかった。たんに尊敬している人にミーハーで近づいたわけじゃなく、自分なりの必然性をもって接触できたことに意味があった。企画そのものは実現されず、何も生まないかもしれない。でもロールモデルとして意識しようかという人に、恐れることなく、自分の信じるところを問うことができた事実は貴重な体験となった。もう一人のロールモデルとなる人にも、どこかで交錯する機会があった際、自分を説明できるよう、日々を重ねていかねば。まずは成果物をつくらねば。