民主・長妻昭議員の代表質問

  • asahi.com:民主・長妻氏、異例の詳細質問 35分で70項目- 政治

http://www.asahi.com/politics/update/1004/TKY200710030353.html

  • 民主・長妻氏、前代未聞の質問80項目…さらに追撃も予告 : YOMIURI ONLINE

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071003ia23.htm

  • 長妻議員質問96連発で福田首相答弁詰まらせた…国会代表質問:スポーツ報知

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20071004-OHT1T00088.htm

http://www.shugiintv.go.jp/jp/


国会の本会議で代表質問が始まり、民主・長妻氏の代表質問と福田首相の答弁の一部を聞いた。長妻氏の質問は国家のグランドデザインを問うような質問ではなかったものの、自らが調査した具体的事実にもとづいた質問を矢継ぎ早に繰り出していて、とにかく圧巻だった。上記新聞の見出しとなった質問数を見ると、いったい幾つだったんだよと、新聞の適当さに呆れるやら安心するやらしてしまうのだが、スポーツ報知が記事中、「代表質問では異例となる計96(スポーツ報知調べ)」とあるので、これが正確なのだと思う。質問数に焦点をあてた見出しにしようとなった時点で、確認作業をしているはずだから。一般紙はカウントした記者が同じテーマについての質問と理解したものは一つとまとめたのかもしれない。が、それにしても朝日と読売で誤差がある・・・まあ、よくわからなくなるぐらい長妻氏は速射砲のように質問していた。とにかくこの代表質問は、衆議院のサイトで議事録が文字起こしされれば、再読してみたい。衆議院インターネット審議中継のビデオライブラリでも見ることはできる。

長妻質問への福田首相の答弁は、一応改革とは口するし意欲は語るものの、ほとんど具体性のない答弁ばかりで、魂のこもった長妻氏の言葉とは、全く対照的だった。作文を読んでいるだけで、言葉が自分の頭で咀嚼されてないためか、真逆の趣旨の言い間違いをして謝ったりしていて、緊張感も感じられなかった。双方のやりとりからは、長妻氏ただ一人に(もちろんスタッフもいるのだろうが)、福田答弁の作成に関った官僚たち、ひいては現官僚機構そのものが敗北しているように思えた。質問の主要なテーマが「天下りバンク」など官僚機構のあり方を問う質問だっただけに、答弁は一層曖昧なはぐらかしに終始したのかもしれない。ただ一回の質問の機会で官僚機構の敗北など大げさな話だが、正義というか、存在の正当性のようなものが、長妻氏の側にあるのを感じさせる演説だった。スポーツ報知の記事によると、長妻氏は、福田首相所信表明演説が抽象論ばかりで約束がなかったため、「こちらも抽象論で質問すると、はぐらかされると確信した。そのため、具体的な数字、期限、対策をひとつひとつ尋ねるために綿密に準備」したという。具体的事実を突き止め突きつけるのは、キツイ作業だけれど魅力的なものだと改めて実感した。