asahi.com猪瀬直樹氏が都副知事を受諾 人事案提出へ - 政治
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副知事として「中央省庁の権限を地方に移すことを一生懸命考えたい。国全体のためにも東京の力は必要」と述べた。・・・猪瀬氏は政府税調委員や地方分権改革推進委員を務めている。都心部の法人2税を地方に分配するDC特区構想や東京五輪への慎重な見方など、石原知事の主張と反する面があるが、石原知事は「彼を洗脳する自信がある」などと語った。

アウトサイダーからインサイダーになる季節が訪れるのは人それぞれ。政官業学報の区分をかたくなに守る社会は終わっているし、責任をとる立場になることは悪いことじゃない。都議会の各政党は猪瀬氏支持・不支持、どういう色分けになるだろうか。石原氏はつい先ごろ保守の支持基盤を固めて当選したが、そういう層の望む政策と猪瀬氏の持論はかならずしも合致しないはず。 DC特区構想を進めるうちに、ふるさと納税なる自民のバラマキ政策を、同じ再分配のロジックだとごり押しされて呑むことにならないだろうか。築地市場移転をめぐって田中康夫氏とバトルになるだろうか。新銀行東京の失政の責任をいつの間にか押し付けられやしないだろうか。四年後、保守系候補として都知事選に出ることになるのだろうか。将来の政界が、人間関係で合従連衡することなく、政策中心で動きますようにと、願わずにいられない。