いよいよ労働ビッグバンに向けた改革の年。この改革で日本社会の成否が決する。いまだ外部労働市場の機能していない社会に、流動性を実現することは、生産性の向上と試行錯誤の自由をもたらす。個々がリスクを引き受けてこそ、返す刀で対象にリスクを突きつけられる。既存の労働法から零れ落ちている層ほど、いかなる労働市場のプラットフォームを造るか、真剣に考えないといけない。社会はなかなか変わらないけれど、それでも少しずつ変わっている。もしそのかたちが変わるティッピングポイントがあるのなら、その傾きを押す一助となりたい。何事かに関わっても、いつもいつも価値自由を内なる言い訳に、最後はデタッチメントを決め込んできた自分も、このテーマにだけはコミットしたい。正月、ふと静けさが感じられると、時期の近い阪神大震災のことを思い出す。あれから一二年、一回りの年月が経とうとしている。自分はあのときの経験が、人生のひとつの転機となった。その後なしえた成果の乏しさは、あのときの教訓を忘れがちだったからということになる。モノよりもコト、所属よりも遂行、その教訓を改めて思い出す。