11月30日で沖縄タイムスが提供してくれていた全記事検索サービスが終了する。これは共同通信の記事も検索できたので極めて貴重なものだった。これでついに全国の新聞社から情報流通への寛容さが消えることになる。年末には全国新聞ネットという新聞社が連合した互助会ポータルサイトが立ち上がるので、いたし方ない流れか。便利さは失われるけれど、情報洪水におぼれそうなこの頃、もういいかという気もしている。そこに情報があるかもしれない、と探るルートが減ってくれたほうが気が休まる。


個人的な情報収集の状況は、ネットを情報収集の中心に据えるのはよしとして、余りに効率が悪い。テーマを絞ればいいのに貧乏性なので、あれもこれもとはてブか紙コピに収集する。はてブは公開しているわけでもないので誰かの役に立っているわけでもなく、いつの日か使うかもしれない自分だけのためのデータベース作りになってしまっている。収集が目的化していて完全に本末転倒だ。本棚に本を並べて読んだ気になっているだけなのと同じ。こんなんじゃだめだと思いつつ30日までは沖縄タイムスのデータベースを探索しそうな自分がいる。「百聞は一見に如かず、百聞は一行に如かず」という言葉を聞いたばかりなのに。