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前打ち報道氾濫に見る無責任社会

日雇い派遣禁止は本決まりの方向との前打ち報道を見た。こうした前打ち報道を目にするたびに記者クラブ制度の弊害を思いださずにいられない。読者に対して情報源を明かさないまま、政府の政策方針を事前に入手し、大部分は匿名で報道する。そういう類のニュ…

対日経済審査報告書2008の件(2)

+報告書の肝心の部分を報じず歪んだ情報を伝える新聞報道について (1から)対日経済審査報告書の要旨がOECD東京のサイトにアップされていたので見てみた。 OECD 対日経済審査報告書2008年版 要旨 http://www.oecdtokyo2.org/pdf/theme_pdf/macroeconomics_…

対日経済審査報告書2008の件(1)

+報告書の肝心の部分を報じず歪んだ情報を伝える新聞報道について当ブログにとって「翼よあれがパリの火だ」的に唯一の希望(?)と思える文書について、やっぱり無視できないので更新します。 OECDの対日経済審査報告書が公開(報道解禁)されたようだ。一…

記者クラブ無効化のために

また朝まで生テレビの話になるが、メディアに関して気になる発言があった。手嶋龍一氏が、記者クラブのような談合組織があるのは日本とアフリカの強権国家一国だけだと発言していたが、このアフリカの強権国家はどこを指すのだろうか?いずれ解明したい。 さ…

先行する問題意識なくしてジャーナリズムなし

佐藤正久参議院議員の駆け付け警護発言の動画がYouTubeからTBSからの削除依頼によって削除されていた。依然としてYouTube上には、許可なくテレビから転載された動画をよくみかけるが、TBSのコンテンツの場合、選択的に削除依頼を出している可能性がうかがえ…

古くから言われる「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛むとニュースになる」という命題を、レガシーメディアにふれていると思い出す。どのニュースと具体的に指摘する前に徒労感を感じるほどくだらないときがある。そんな感想もありふれてい…

■番組捏造再発防止、計画提出を放送法で規定・総務省方針 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070222AT1G2102H21022007.html 総務省は21日、事実を曲げた内容の番組を放送した放送局に再発防止計画の提出を求める措置を放送法で規定する方針を決めた。今…

クロスオーナーシップ批判は参入規制批判に換骨奪胎される

2月某日。ある公開研究会。内容は断りなしでは記事化しない約束なので、考えていたことを別の角度から記す。研究会では、なぜ今のマスメディアが、批評・批判・検証といったジャーナリスティックな機能を発揮しえなくなってしまったのか、といった定番の話題…

情報集約型の出版物が消えて行く

2月に入り、生活情報センターという出版社が倒産してしまった。官庁やシンクタンク、企業による統計や調査、アンケートなどをまとめた大型本を出版していて、書きもののときや情報提供するときに重宝した。このタイプの大型本を、この出版社は最近各年で発行…

Rimo雑感

はてなが開始した「新しいテレビ」Rimo。はてながついに旧態依然たるエスタブリッシュメントに銃口を突きつけ始めたと解釈していいのだろうか。すぐに連想したのは、有線放送のサービスやプロモ音楽有料放送との競合だ。今後、著作権管理団体も黙っていない…

NHK裁判はウヨ・サヨの問題じゃありませんヨ

■Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <番組改変>NHKに2百万円賠償命令 「政治家発言」認定 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070129-00000097-mai-soci戦時性暴力に関する番組をめぐり、バウネットジャパンらがNHKと関係二社を相手に訴えた裁判の高裁判…

国民投票法案のメディア関連条項

1月某日。憲法改正国民投票法案に盛られるメディア関連条項はどうあるべきかについてのシンポジウム。 大まかに次の二点、(1)メディアが憲法改正の発議後、憲法をめぐる意見広告をいかに扱うべきか法的規制をすべきか、(2)憲法改正の発議後、報道・バ…

朝日新聞の記事をブクマしようとするとパーマリンクが提供されていないので、他のブックマーカーに迷惑がかかるため、ブクマできない。朝日新聞のネットでの狭量さを示すエピソードだと思う。

むかし新聞の読み比べができる環境にいたとき、各紙の月に一度の論壇時評的な欄を読むのが好きで、推薦された記事や本を遡って調べて読むのも楽しかった。今はそれを読み比べる環境にないので、気になるニュースや記事や特集を書き留めて自分発のミニ時評的…